毎日の暮らしの中で何気なく目に入る『色』、ふわっと漂う生活の『香り』は、私たちの視覚と嗅覚を刺激し、心身にさまざまな影響をあたえます。
「家族みんなの会話がはずむ、明るく暖かなリビングにしたい」
「育ち盛りの子供たちには、毎日ぐっすり質の高い睡眠を取ってもらいたい」
視覚と嗅覚がもたらす心理的効果を利用して、あなたが思い描く理想のお部屋を作ってみませんか?
今回の記事では、インテリアカラーとアロマから考えた、おすすめのお部屋コーディネート3タイプをご紹介。
それぞれのタイプ別に相性バツグンのクッションフロアもご提案しますので、ぜひ模様替えの参考にしてみてくださいね。
\お部屋の雰囲気がらっと変わる!/
もくじ
インテリアカラーとアロマの香りがもたらす心理的効果
私たちは毎日、知らず知らずのうちに数えきれないほどの色を目にし、香りを感じながら暮らしています。
特定の色を見るだけで「穏やかな気持ちになり、イライラがおさまる」、ある香りをかぐと「シャキッと目が覚めてスッキリする」そのような経験はありませんか?
暮らしの中で出会う色と香りは、私たちの心身にさまざまな影響をあたえています。
【視覚】色の心理的効果
【視覚】とは、目で見た物の物質や性質を判断する機能です。
ただ物の色を認識させるだけではなく、色のイメージがさまざまな色彩感情を与える役割もあります。
色彩感情とは、目に見える物に直接触れなくても「軽い・重い」「冷たい・熱い」「安全・危険」など物や事のイメージを感じさせること。
色が私たちの心にあたえるイメージは、大きく分けて3つあります。
【寒色】清潔・冷たさを感じさせる青緑~青~青紫系
【暖色】優しさ・暖かみを感じさせる赤~橙~黄色系
【中間色】寒色と暖色どちらにも当てはまらない色の集まり(黄緑や緑・紫など)
この3つの分類を参考に、理想のお部屋にピッタリのインテリアカラーを選びましょう。
【嗅覚】香りの心理的効果
【嗅覚】とは、危険なニオイや美味しい香りを感じる機能のこと。
危険から身を守り生きるために進化をしてきた嗅覚は、五感の中でもとても大切な役割を果たします。
人はニオイを察知すると、本能や感情をコントロールする脳の「大脳辺縁系」にダイレクトにニオイの情報が伝わるため、そのニオイが『なんのニオイなのか』ではなく、『どんなニオイなのか』感情ですばやく認識するのです。
人気のアロマテラピーは、『香り』が心身にあたえる心理的効果を利用した自然療法です。アロマ精油から漂うさまざまな香りによって、身体の不調を穏やかに回復させる効果があります。
アロマの香り成分である精油は、自然由来の果物や植物から抽出した、心身に優しく働きかける香りのエッセンス。
たくさんのアロマ精油の中から好きな香りを組み合わせ、自分だけの心地よい香りを作り出します。
お部屋でのアロマの楽しみ方としては、アロマ対応の加湿器やディフューザーの使用が一般的ですが、材料を揃えるだけで、簡単に作れるアロマクラフトも人気があります。
入浴剤やルームスプレー、ハンドクリームなどにすれば、自分だけの香りがどこでも手軽に楽しめますよ。
お部屋のイメージカラーは【トーン】で変わる
色を表すときによく耳にする「トーン」。
トーンが異なることで同じ色のインテリアであっても、お部屋の雰囲気が大きく変わります。インテリアカラーを考えるうえで、欠かせない知識です。
トーンとは、色の明るさの度合い【明度】と色の鮮やかさの度合い【彩度】を組み合わせた色の調子(色調)のこと。
同じ系統のカラーでも、トーンが明るく軽いピンクは優しいかわいらしいイメージですが、トーンが暗く重い赤はどんよりとしたイメージになります。
トーンの使い方次第で、お部屋のイメージががらりと変わります。
カラーのもつイメージとトーンを上手に組み合わせて、理想のお部屋を作ってみましょう。
ファミリー向け理想のお部屋コーディネート
今回おすすめするファミリー向けのお部屋イメージは、「温かい」「癒し」「静か」の3タイプです。
それぞれのお部屋カラーに組み合わせたい、おすすめのインテリアカラーとアロマ精油も合わせてご紹介します。
タイプ別おすすめのデザインクッションフロアも、模様替えの参考にしてくださいね。
家族の会話がはずむ、明るく温かな気持ちになるお部屋
「家族みんなが集まる時間は、会話がたえない暖かなリビングにしたい」
そう願っているあなたには、赤~橙~黄色系統の【暖色】カラーがおすすめ。
暖かさを感じさせる暖色は、体感温度をあげ、気持ちを高揚・前向きにする心理的効果があります。
またオレンジには、食欲を刺激する効果も。
食卓テーブルの椅子やテーブルマットにオレンジを使って、家族の食欲に刺激をあたえましょう。
赤やオレンジとの相性が良いインテリアカラーは、トーンの明るいグレーやベージュ、茶です。ラグや床、家具全体の広い面積で使いましょう。
色鮮やかな暖色は、ソファやカーテン、壁のディスプレイに配置すれば華やかな暖色がより引き立ちます。
鮮やかな暖色に抵抗がある方は、少し濁った重めの暖色を選びましょう。落ち着きのある家庭的なお部屋になりますよ。
ぬくもりのある北欧っぽさを出したい方には、黄色と白、グレーの組み合わせがおすすめ。明るく柔らかなトーンでまとめることで、統一感が生まれます。
【おすすめのアロマ精油】
晴れやかな気分、前向きに頑張る気持ちになる精油
《オレンジなどの柑橘系、シダーウッド・アトラス、パイン、カルダモン、グレープフルーツ、ジンジャー》
【おすすめデザインフロアマット】
日本でも人気が高いシャビーシック(シャビー調)とは、使いこまれているけれど上品でおしゃれなスタイル。
ホワイトを基調とした木目調が、お部屋全体を明るく広く感じさせてくれます。
心穏やかにリラックス、ゆったり癒されるお部屋
「仕事や勉強を頑張っている家族に、自宅ではゆったり過ごしてほしい」
そう願っているあなたには、黄緑やグリーンなどの自然由来のアースカラーがおすすめ。
特にリラックス効果の高いカラーは、なんといっても目にも優しいグリーンです。一日が終わり自宅に帰ってきたとき、家族の心身を癒し、バランスも整えてくれます。
グリーンをメインにしたお部屋に相性の良いインテリアカラーは、こちらも自然由来の優しいアースカラーです。
茶色やベージュは土や砂をイメージさせ、海は青、波は白で表現。オレンジや黄色は、輝く太陽や日の光のイメージがあります。
クッションや小物で一部取り入れるだけで、目を引くアクセントカラーになりますよ。
明るくハッピーな癒しの空間には、トーンの柔らかな明るい色をメインにコーディネート。
暗くなり過ぎない、少し落ち着いた雰囲気にしたいときは、トーンの重いダークグリーンと柔らかなグリーンの濃淡の組み合わせを楽しんでみるといいでしょう。
【おすすめのアロマ精油】
緊張や興奮を抑え、ゆったりした気分になる精油
《サンダルウッド、ゼラニウム、ネロリ、ラベンダー、フラキンセンス、オレンジ》
【おすすめデザインフロアマット】
色鮮やかなグリーンとどこか懐かしさを感じさせる幾何学模様の柄。
無地のグリーンでは少し物足りなさを感じる方に、白とグリーンの組み合わせで落ち着きのある個性を演出します。
静かな気持ちでリラックス 安眠効果が期待できるお部屋
「疲れた心と体を落ち着かせ、ぐっすりと質の良い睡眠を取ってほしい」
そう願っているあなたには、心を落ち着かせる青緑~青~青紫系統の「寒色」がおすすめです。
寒色には、心を落ち着かせ、緊張を和らげる効果があります。
高級感があり神秘的なイメージがある紫も、癒しの効果が高いインテリアカラーのひとつです。
また心を安定させることで集中力・作業率があがる効果もあり、書斎やお子さんの勉強部屋にも最適なカラーです。
寒色の中でも取り入れやすい青色と相性の良いインテリアカラーは、グレーと茶色。
ソファやベッドカバーに青色を使い、グレーや茶系のラグやカーペットを床に取り入れるだけで、グッとおしゃれな空間が演出できます。木目のフローリングとの相性もバツグンです。
明るめのフローリングや白っぽい家具におすすめなのが、淡い紫のカーテンやラグ。おしゃれで柔らかな雰囲気が、心を穏やかにしてくれます。
癒しのアロマとして人気がある紫色のラベンダーは、カラーと香りのW効果で私たちを癒してくれますよ。
【おすすめのアロマ精油】
心身のリラックス、鎮静、安眠効果が期待できる精油
《ラベンダー、ネロリ、プチグレン、マージョラム、イランイラン、カモミール・ローマン、オレンジ 》
【おすすめデザインフロアマット】
トーンの異なったグレーが美しいストーン調タイル柄。
木肌のようなテクスチャーを表現したタイルです。落ち着いた柔らかな色柄は、リビングから子ども部屋まであらゆる場所に溶け込む、使い勝手のよい柄です。
お部屋作りはカラー&アロマの心理的効果を利用!床はクッションフロアで簡単チェンジ
何気ない暮らしの中で目に入るカラー【視覚】と生活空間に漂う香り【嗅覚】がもたらす心理的効果についてご紹介しました。
今回はファミリー層におすすめのお部屋3タイプをご提案。
インテリアカラーとアロマの香りW効果を利用して、あなたの理想のお部屋を作ってみてはいかがでしょうか。
簡単なDIYで床の模様替えが叶うクッションフロアは、手軽に床のイメージチェンジをしたい方におすすめの商品です。
豊富な色柄から、ぜひお気に入りの一枚を見つけ出してくださいね!
\デザイン色々!吸着すべり止めシート付/
参考文献
いちばん詳しくて、わかりやすい!アロマテラピーの教科書
著者/編集: 和田文緒
出版社: 新星出版社
発売日: 2008年09月
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蘭さや
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